なぜ防波堤が絶好の魚の餌場(微生物の溜まり場)となるのか、徹底図解してみた!

釣り人にとって、だれしもが一度は訪れる防波堤、サビキ釣りをしたい初心者から青物狙いのプロまでなぜ堤防に魚が集まるのだろうか?実際の実験研究も踏まえてご紹介!

なぜ防波堤の壁際には魚が集まりやすいのか

防波堤に魚が集まるのには理由がある。それは、魚にとって、豊富な餌が供給される場所となっているからである。下の図を見てほしい。

防波堤が魚にとって絶好の餌場となる理由

防波堤には浮遊している環虫類、カラス貝などの幼虫が潮に流されてくることで、壁に定着する。そして、年数が立つにつれて、防波堤の壁際には、カラス貝の密集し、内側には青イソメやゴカイなどの環虫類が生息するようになり、蟹や海老などの甲殻類も住み着くようになる。

そのため、防波堤の壁際は、魚にとって絶えず餌を補給することが可能な場所となる。

ある実験では、実験用のマダイを放流し、それらを数週間に渡り、釣り上げたのち胃袋の中を調査した。その結果、防波堤付近のマダイには、環虫類や海藻などの防波堤の餌が全種類含まれており、様々な餌を捕食したことがわかった。

マダイを使用した実験の結果

しかし、沖合に逃げたマダイの胃袋は、空っぽで何も入っていなく、沖合ではかんたんに餌を得ることができず、体力を消耗してしまっていたということが報告されている。

この研究結果が面白いのは、我々が創造する以上に防波堤は、沖合に比べて比較的豊富な種類の餌を供給する場所である事を示していることだ。

本サイトでも水中動画を撮影し、投稿しているが、沖合には目立った岩礁がなく、水中にはなにもないことが多い。一方で、壁際には、貝などが目で見てわかるぐらいに繁殖していることも多く、やはり魚にとっては絶好の餌場となっている。私達、釣り人は、水中を見ることはほとんどなく、沖合に魚がいると思いがちだが、足元には絶好の餌場とそれを求めてやってくる魚が集まっているのである。

防波堤に撃ち落とされる微生物、それを求めてやってくる魚がいかに多いかを知っているか?

防波堤付近に集まった魚は、堤防の壁に付着している微生物や環虫類を捕食しているように思われがちだが、実はそれだけではない。

もっぱら、堤防に衝突した波で振り落とされた微生物を魚は捕食している。アジやイワシなどが防波堤で、大漁に釣り上げられることを知っている人は多いことだろう。しかし、それが潮の流れがあるときに、堤防にぶつかった波で振り落とされた微生物を狙って集まっている事を知っている人は少ない。

堤防に衝突した波は、次の波と衝突して、潮境を作る。この潮境によって、波で寄せられた微生物と防波堤からこぼれ落ちた微生物が集積する。したがってこの潮境が絶好の釣りポイントとなる(図のAの部分)。

潮流から考える堤防のオススメ釣りポイント

また、潮がぶつかる壁際だけがポイントではない。

図のBのポイントでは、防波堤を通過した潮流の内側に渦流が発生する。この渦流の中に、微生物が発生するので、この場所も良いポイントとなる。

潮流から考える堤防のオススメ釣りポイント(凸堤防)

防波堤の場所取りこそ重要!ただし水中はどうなっているかはわからない!

以上のように、防波堤の中でも微生物と潮流に着目し、絶好の釣り場ポイントとなる場所を紹介してきた。

しかしながら、上記の釣り場が必ず釣れるとは限らない。その理由としては、防波堤の中でも、水中の中にテトラポットが沈んでいたり、岩礁があったりで、そこが良い釣り場となりうることもあるからだ。

結局の所、水中を見てみないとわからないといえばわからないのだが、水中動画を見るにしても、Youtube等にあがっている釣りの水中動画は、どこで撮影されたのか詳細なスポットがわからないと敬遠されがちである。

そこでおすすめしたいのが、地図上でその釣り場のスポットごとの水中動画を確認することができる水中動画マップFicyMAPである。

下に表示しているのが、神奈川県の江ノ島にならぶ有名釣りスポット:城ヶ島をぐるっと水中動画を撮影し、地点ごとの動画に落とし込んだFicyMAPである。

アイコンをクリックして水中動画をチェック!(FicyTechnologyより提供)

なお、本記事に掲載している水中動画マップ:FicyMAPは、株式会社FicyTechnologyにより作成・提供されている。FicyMAPの開発者は、釣り人にとって、水中をより身近にし釣れないときこそ、水中を確認して、餌を変えるべきなのか場所を変えるべきなのかなど、より深く思考できるようにしたいという思いから、開発したツールとなっているので、ぜひホームページを確認してみてほしい!

この記事をシェア!

ボラが跳ねてる時はシーバスは諦めろ!ボラがいると釣れない理由

釣り場でよく見るボラ、しかし彼らが跳ねている時はシーバスを釣り上げることはできない?!釣り人なら知っておきたいその見極め方とは

ボラが跳ねるのはなぜ?

そもそもボラはなぜ跳ねるのだろうか

ボラが海面を跳ねる理由は、正直な所はっきりした理由は分かっていない。ちまたで有力な説として、体についた寄生虫を落とすためと言われることが多いが、生物学的にはその理由は今だにはっきりとしていない。

また、ボラはジャンプ以外にも秋から冬の間に沖合で産卵することまで分かっているが、実は産卵場所や産卵方法などについてもはっきり分かっていない。

しかしながら、研究者のHoese (1985) はボラがなぜ跳ねるかについて興味を持ち、様々な研究を行っている。その結果、ボラの飛び跳ね行動は、水中の酸素濃度が低い時ほど、よく起こることを明らかにした[1]

しかしなぜ水中の酸素濃度が低いとよく跳ねるのだろうか。

ボラはエラの内側、のどの上部に、空気をためられる釣り鐘状の袋をもっている。ボラが身体を横倒しや仰向けにすると、この袋から空気は出ていってしまう。

ボラが水面から顔を出して泳いでいる時、のどの上部(空気袋の部分)は水面より上にあり空気が通り抜けている。ボラが跳ねるとき、身体をひねって横向きや仰向けで着水することが多い。Hoeseはこれらの観察事実から、ボラの飛び跳ね行動には、酸素の少ない状況での呼吸を補助する機能がある、と結論づけた。

ボラが跳ねるとシーバスが釣れない理由

朝マズメや夕マズメはもちろん、日中でも跳ねることの多いボラだが、シーバスなどフィッシュイーターに追われている場合などプレッシャーのかかった状況でいつものように跳ねることはまずありえない。

もちろんシーバスなどに追われ、水面に飛び出して逃げることもあるが、上記の状況で行うジャンプとは明らかに跳ね方があきらかに異なる。

また、ボラの群れ方もシーバスがついている時は群れが密集し、1匹1匹の間隔狭くなるのに対して、シーバスがボラの群れについていない時には群れが広がり、1匹1匹の間隔は広くなる。

そのため、ボラがジャンプしている状況下ではボラにプレッシャーがかかっていないことが多くシーバスが近くいないため釣れない。

仮にシーバスがいたとしても、活性が良くなく食いつきが悪いことが大いに考えられる。なぜなら、もしお腹をすかせた獰猛なシーバスが近くにいるのに、水面を跳ねて存在をアピールするような事をすれば簡単に狙われるが、それでもはね続けているという事は、シーバスは狙ってこないことが分かるからである。

シーバスとボラ
シーバスとボラ

しかし、例外もある。ベイトとなる小魚が多く集まり、ボラに目をくれることなく、ナブラが発生している場合などは、もちろん狙い目である。

ボラは海底のホコリや生物の死骸を食べている!?

ボラの餌について、餌釣りで釣れる事で有名ですが、実はそうではありません。

ボラは、非常に雑食な性格です!

餌釣りで釣れると思いきや食いつきが悪いのもそのはず、他の魚が食べない海藻なども食べてしまうので、特段お腹が空きすぎるということもない状態で海をさまよってます。

特にボラの場合は、海面を跳ねていることも多いですが、実は海底の海藻を食べていたり、
デトリタスと呼ばれる生物の死骸生物由来の有機物が細かくちぎれたホコリのようなものを吸い込んで食べることも報告されています。

ボラは出世魚?

シーバス(スズキ)が体長によって名前が変わる出世魚なので有名ですが、実はボラも出世魚にあたります。

ボラの名前は、地方によって多少異なるのですが、関東では
「ハク」→「オボコ」→「イナッコ」→「スバシリ」→「イナ」→「ボラ」→「トド」

と言う名前になっています!

ボラ出世魚、大きさと呼び名

まとめ

今回は、ボラが跳ねるときとシーバスの関係について述べてきた。

ボラの習性は明らかになっていない部分も多いが、跳ねている時にシーバスが上がりやすいかといえばそうではないことは明らかである。

ボラが跳ねてるのを場所を変えるひとつのポイントとしてみるのはいかがだろうか

引用論文

H. Dickso Hoese , Jumping mullet—the internal diving bell hypothesis

この記事をシェア!

青物狙い初心者が知らないとまずい潮目とその自然現象の仕組み

青物狙いの初心者が知らずに損する潮目。釣りプロにはよく知られているものの、その発生条件があることはご存知でしょうか
今回は潮目と青物の関係について徹底的に解説したいと思います!


ジギングで青物を狙いたい泳がせ釣りをしてあわよくば青物を狙いたい、そう考える人も多いですよね。

ただ青物は海を回遊しているので釣れるのは運次第だ!と思いこんでいませんか?

本記事では、青物狙いの初心者知らないと損する絶対に間違えれないポイント選びについて紹介したいと思います!

青物の回遊しやすいところとは?

ベイトと呼ばれる餌となる小魚を求めて回遊しています。
特に、海面に小魚がブワっと飛び出し海面がざわめきたっている時はそこに青物がいます!

でもそんな瞬間多くはありません。そこで必要なには、ベイトが集まりやすい場所を狙って行くことです。

ベイトが多い場所はズバリ 潮目とよばれるポイントです。Youtubeで活動する釣りプロたちもサーフであれ堤防であれ、どちらの場合も潮目を狙ってキャストしています!

青物のいる場所は海面を見たらわかる、その潮目とは

潮目に青物が集まる理由は、以下の図のようになります。
青物は、ベイトと呼ばれる小魚を狙って回遊するのですが、そもそもベイトのいる場所ってどこだ!というのがポイントになります。

そのために、まずはプランクトンの発生場所からさかのぼっていく必要があります!

潮目に青物が集まる理由(プランクトンの発生からベイトの回遊まで)


プランクトンの発生場所

プランクトンが発生するのには条件があり、日光温度栄養素となります。

プランクトンの発生条件
プランクトンの発生条件


このうち、栄養素(窒素やリン)は海底に沈んでいます。しかし海底には光が届かないので、通常はプランクトン発生しないのです!

ここでひとつの矛盾が生じます。この矛盾を解決するのが、水塊同士の違いです。

海水浴に行った時に、暖かい水と冷たい水が混ざりあってるのを感じた事はないでしょうか。

水塊に温度差や塩分濃度の差があると、そこで上から下へ水が移動することになります。その結果、海底の栄養素が上層まで引き上げられ、日光にあたりプランクトンが発生するという仕組みになっています。

なのでこの水塊の違いを見つける必要があり、これが潮目というものになります!

ただし、潮目ができていたらよいというわけでもなく、潮目ができてから、光に当たりプランクトンが発生するまで1時間程度必要と言われています。

潮目の例(深い青と水色が混じり合っているサーフ釣り場)

青物がいる証拠、ナブラとは

遭遇する確率は低いですが、青物がすぐ底にいる場所というものが、海面の状況からわかります。

ナブラと呼ばれる場所であり、潮目付近にいたベイトが青物に狙われて、海面まで小魚の群れが上がってきたときに出来るものになります!

ナブラ:海面に小魚が上がってきている場所
ナブラ:海面に小魚が上がってきている場所

ナブラはそこまで頻繁にできるものではないので、見つけたらラッキーというぐらいのものになります。

持ち忘れ注意!潮目・ナブラを見つける必需品

潮目などは、海面の光の反射などもあり、見つけるのが困難なときもあります!

特に釣れない釣り場に限って潮目がなく、そもそも見えてないだけなのか本当に潮目もなく釣れてないいないのかが分かりづらかったりします

そこでよく使われるのが、偏光機能付きのサングラスとなります!

こちら、筆者も偏光グラスの中で探しぬいて見つけたもので愛用しているのですが、
偏光グラスの中でも、釣り特化偏光率99%のシマノの偏光サングラスになっています!

潮目に対するキャスト方法

堤防などで釣りをする場合、潮目が発生する場所は、堤防の突っ張りへりで海流が変わるため出来やすいとされています。

しかしながら潮目はかなり湾曲して出来ることも多いため、狙い方にはコツがあります!

図のように、潮目がある所の線に沿って狙うほうが良いとされます!

また、青物などが回遊する方向も意識することでより

潮目を効果的に狙うキャスティング

まとめ

潮目を見つけてキャストする場所を探ってみましょう!

筆者は潮目の存在を知ってから、海についたら潮目がない場合はすぐに車で移動というふうなことをするようになり、かなり青物狙いの釣果があがるようになってきました!

潮目は時期や時間帯によっても変わるため、釣り場に着いたら探すものになるので、釣りの一つの楽しみにしてみてください!

この記事をシェア!

白波が立った時のサーフ釣り、絶対撤退しないといけない理由:ベスト3

砂浜での釣りを楽しみに、サーフの釣り場についたものの、いつもより、波が長く白波が立っている…
海の動きも大きいし、大物が釣れるかもと淡い期待を持って釣りを始める前に読んでおきたい、釣りプロの海状態判断とその裏側とは

サーフでの釣り、撤退の見極めポイント

サーフで釣り場についたとき、釣りを始めるぞと意気込む気持ちを抑えて、確認しなければならないポイントがいくつかあります。

実のところ、サーフでの釣りは風、波、ウネリの影響をまともに受けるために、他の釣りよりも条件による制約が厳しい釣りと言えます。行ったことのない釣り場であれば、事前の見極めが難しいのも事実、撤退しづらい気持ちも勝ってしまいます。

また、初めての釣り場だと、波が多少強くても「こんなもんだろ」と釣りを始めてしまいますが、それは「大きな落とし穴」貴重な休日を無駄にしてしまいます。

それえは、まず、撤退を見極めるポイントを紹介します!

長い白波が立っている

白波が立つという事は海が荒れている見極めのポイントとなります。

このような場合、浅瀬にいる小魚(ベイト)は打ち上げられるのを恐れて、深さのある沖の方に逃げてしまいます。よって、ベイトを狙うシーバスやヒラメ,青物なども沖に滞在しサーフで狙えるポイントまで降りてこない事になります。

そもそも白波が立つ原因としては、日本海事協会によると、強い風により、波が勢いよく高く盛り上がる際に水の塊が小さな粒に分かれ、それが海面に打ち付けられることで泡立つとされています※1

海底の起伏がなだらかな時の波
海底に急なカケアガリがある時の波

左の図のように、起伏がなだらかになっている海水浴場などの砂浜では、波が高く上がることも少なく、一定のペースでザザーっと波が押し寄せてきます。このようなサーフの場合、小魚も安心して餌となるプランクトンを探しにサーフの浅瀬にまでやってくるため、青物なども比較的狙いやすくなります。

一方で、急なカケアガリなどがあり、風が強く吹く日であれば、波が高く上がり白波が生まれます。このような場合、小魚は砂場に打ち上げられるのを恐れて少し深い沖に出てしまい、なかなか魚を狙うことができなくなります。

また、波が強くなるに従い、ジギングなどでは、キャストしても波に浮かされ、あたりがわからなくなってしまうというデメリットもあります。これらの事から、波が高く上がっている時は撤退すべきと言えるでしょう。

波の間隔が一定でない

波が一定でないというもの見極めのポイントとなります。

こちら、サーフでの釣りにおいて、波の間隔が一定でない場合, 直近の台風などで海底に土砂が流れ込んだ影響などにより、海底の状況が悪くなっている可能性があります。

下の図のように、起伏が一定の場合、砂浜に打ち上がってくる波も穏やかに一定間隔で押し寄せてきます。このような場合、ベイトとなる小魚も比較的サーフで狙えるポイントまで降りてきやすくなります。

起伏が一定間隔となっている時の波の発生図
起伏が不規則にあり、波が不規則になるときの図

一方で、海底の状況が一定でない場合、起伏によって波が不規則に発生し、それにより打ち上がってきた波戻る波ぶつかり合い、非常に不規則な間隔の波になります。

普段は穏やかな海水浴場でも、台風後の荒れた時や風が強いときには、このような形になってしまうこともあります。また、もともと、砂場と岩場が混ざりあった場所では比較的このような減少が起こりやすいと言えます。

このような釣り場では、ジギングでも波が不規則に発生し、上方向の波の持ち上がりにより不規則な浮力が発生するため、アタリを感じるのが非常に困難となってしまいます。

これは釣れそうな感覚があるものの、全く釣れないわけですね…

このような場合は場所を変えてトライするほうが良いと言えるでしょう。特にサーフの場合、近くに別の海水浴場などがある可能性も高く、別の場所では波が穏やかだったということもしばしばあるので..

まとめ

以上、サーフでの釣りの波の状態の見極め方について、述べてきました。

慣れると怠りがちですが、サーフでの釣りの場合、波の状態を冷静に見極めて駄目な時は場所を変えるという選択をとらないとボウズになってしまう可能性が非常に高いので気をつけたいところですね。

この記事をシェア!

根がかりするかは事前にわかる!海底を知るためのレーザー測定から水中動画マップまで一挙紹介

根がかり_アイキャッチ

ルアー釣りや胴突き、サビキ釣りをする人なら、よく起こる根がかり。水中は見えないから仕方ないと思っていませんか?
そんな常識を覆す根がかり対策(最新の外し方)のサービスを紹介するのでご覧あれ!

根がかりとは

まずはじめに、根がかりとは、どういったものかというとルアーや仕掛け針が海底の障害物に引っかかってしまうことです。

本日は、釣り人ならだれしもが嫌がる「根がかり」に対する最新技術を用いた対策法を3つ紹介します!

根がかりのイメージ

レーザー測定で海底の深度分かるマップを提供!釣ドコ

根がかりする場所はドコなのかという問に答えるのが、アジア航測株式会社が提供する「釣りドコ」というサービスです。

こちらは、図のように海底の状態深度)が分かるマップとなっています。

釣ドコの提供する海底の状態がわかる深度マップ(釣りドコサイトより引用)

この深度マップ、実際にドローンを飛ばして海面に向けてレーザーを照射し、その反射から海底の状態を測定しているのです!

アジア航測株式会社の提供する海底の深度の測定手法

こちらのマップは、釣ドコのサイトで確認でき、3Dマップも月額300円で閲覧することができます!

水中を見て根がかりするかを確認!水中動画マップ

根がかり対策も兼ねて、Youtubeによく挙げられている水中動画を見てみたものの、釣り場に着くと実際どこで撮られたのか分からない...

今いる釣り場のポイント(の真下)の水中がどうなっているかわからないという課題があると思います。

そんな時に使いたいのが、株式会社FicyTechnologyから提供されている水中動画マップFicyMAPです!

本サイトの釣り場紹介記事でも使用させておりますが、釣り場の端からから端までを5m間隔でGoProを水中に落とし、その水中の状態を確認できるようにマップ上に水中動画をまとめたものになります!

こちらは、本ブログにもある神奈川県の花暮岸壁の釣り場のFicyMAPになります(詳しくはこちら

アイコンをクリックして水中をチェック!(FicyTechnologyより提供)

このマップを見ると、根がかりがしそうな場所がわかるだけでなく、海底の隆起や岩礁などを把握できるので、是非一度使用してみてはいかがでしょうか!(ちなみに現在無料で東京の釣り場が公開されています)

ちなみに、アオリイカも上記のFicyMAPにうつっていましたw
防波堤にもアオリイカはいるんですね;;

水中を泳ぐアオリイカの群れ
水中を泳ぐアオリイカの群れ

FicyMAPは、Web公開が一般的なので、もし気になれば、「釣り場+FicyMAP」で検索してみるもいいですね!

もしなくてもYoutubeに水中動画を投稿している人がいれば、FicyMAPでも公開をお願いしてみるとよいかもです!

ルアーを根がかり救出するルアーキャッチャー(根がかり回収機)とは

高価なジグルアーを根がかりでロストして悲しい思いをした人は多くいますよね。

筆者も根がかりのしやすいポイントでダイソールアーを一日で10個消費した経験があります..笑

そんな時に知りたかったアイテムがこちら

ダイワから提供されているルアーキャッチャー!

こちらどういうものかと言うと、根がかりした際にこのアイテムを糸に取り付けて海底に落とし、ルアーのもとまで届いたら、ルアーキャッチャー側の太い糸を引っ張ります。

するとルアーキャッチャーがルアーを巻き取り、太い糸をひっぱることで根がかりから脱出できるという仕組みになっています!

まとめ

本日は、根がかり対策方法として、レーザー測定により深度分かるマップ:釣ドコ、水中の映像が釣りスポットごとにわかる水中動画マップ:FicyMAP、ダイワの根がかりした時に使いたいルアーキャッチャーを紹介しました!

釣りをしていたらときたま経験する根がかり、どのサービスもとっても魅力的なので、根がかりする前やした際に一度は使ってみたいサービスですね!

この記事をシェア!

釣り上げた時は臭わない魚のニオイ、なぜ発生するのか

魚を釣り上げた時は臭わないが、帰ってクーラーボックスを開けると生臭いニオイが…
料理するつもりでもそのまま捨ててしまいそうになりますが、その原因は何なのか徹底解説!

「腐る」を科学する:魚の生臭い臭いの原因とは

魚を釣り上げた後、家に帰ってみると強烈なニオイで食べる気をなくした…
そんな経験は釣り人ならだれしもがあるはず.

普段感じる嫌な匂いとは別物の魚の生臭さはいったい何物なのでしょうか?

実は、臭いにおいにもいくつか種類があります。一番身近なのは、おならの臭いに代表されるアンモニア臭でしょう。

魚のニオイは、実は「トリメチルアミン」と呼ばれるもので、普段の生活では馴染みのないものになります。なぜならゴミが腐ってもトリメチルアミンは発生しないため、普段の生活で臭うこともない事から、より一層きつく感じてしまいます。

 魚は鮮度が落ちるとこの「トリメチルアミン」 (CH3)3N と呼ばれる物質が多くなって来ます。これは魚の肉質、すなわち、たんぱく質が変化を起こしてくるために生成する物質で、たんぱく質の成分である「トリメチルオキサイド(トリメチルアミンのもととなるもの)」に「水素」(H) 「炭素」(C) が結合して生まれます。

トリメチルアミンオキシドからの還元反応
トリメチルアミンオキシドからの還元反応

この「トリメチルアミン」が多くなると、たんぱく質が分解して「身くずれ」「ドリップ」「変色」等 を起こし最後に細菌のエサになって「腐敗」します。

学術分野では、「トリメチルアミン」の保有量で、魚の鮮度を測るという実験方法もあるため、鮮度とトリメチルアニンには深い関係があると言っても過言ではないでしょう

海水魚にトリメチルアミンが含まれるのはなぜ?

そもそも、淡水魚は海水魚に比べてニオイがほとんどしないというのはご存知でしょうか

海の魚が生臭くなるのには、実は海水の塩分濃度が関係しています。
陸上に暮らす動物でも海のなかを泳ぐ魚でも、細胞内の塩分濃度は約0.9%程度といわれています。一方、海水の塩分濃度は約3%もあります。

細胞のなかと外で溶け込んでいる成分の濃度が異なる場合、「浸透圧」によって薄い方から濃い方へと水分が浸み出し、濃度を等しくしようとする力がはたらきます。野菜に塩を振ると水分が出てくるのと同じ原理です。

このままでは、海の生き物は細胞から水分が絞り出され、キャベツの塩もみのようにしなびてしまいますよね。それを防ぐため、海で泳ぐ魚は様々なアミノ酸トリメチルアミンオキシドといった成分を細胞内に溜め込むことによって、細胞内の浸透圧と、海水の浸透圧とが釣り合うようにしています。

もちろん、排水溝などにすむ淡水魚は排水の臭いが身につくので、その臭いはしてしまいますが、トリメチルアミンがほとんど体内にないため、臭いがしないというわけです。

なぜ、氷漬けは魚のニオイの抑臭に有効なのか?

これまで紹介したトリメチルアミンですが、魚の表皮や筋肉に含まれるアミノ酸やトリメチルアミンオキシドが変換することで、ニオイが発生します。

この化学変化は、温度が高いほど進行しやすいものになります。夏場よく食べ物が痛むのと同じです。そのため、できるかぎり魚の表皮筋肉内蔵の部分を冷やす事が重要となります。

実は、イケス育ちの魚はニオイやすい?その真相は

釣り人は、言わずもがな魚好きの人が多いものですが、実は、イケスで育った魚はニオイやすいというのはご存知でしょうか

というのも、イケスの中では、餌の食べ残しや魚の糞尿が常に発生します。それらのタンパク質が水の中に溶け込み、微生物やバクテリアが発生しやすい環境になってしまいます。
この微生物らがタンパク質を生分解する際に、アンモニアが発生し、同時に酸素濃度が下がりだすのです。ちなみにですが、酸素濃度が下がりすぎると窒息して死んでしまうという事態も起こってしまいます。

このような環境で育った魚は、身の中にアンモニアを保有しやすく、また酸素が少ない環境だったので、筋肉も細胞レベルですでに弱っていることから、トリメチルアミンを多く含んでしまうのです。よく、イケス育ちはイキが悪い魚だと呼ばれますが、実は育つ環境にも問題があったのです。

養殖業では、魚にストレスを与えないことが重要とされますが、ストレス魚の鮮度(トリメチルアミンの量)に影響するというのは、これらのことが背景にあります。

イケスの中の魚の育ち方
イケスの中でのトリメチルアミンの発生

魚料理で酒やみりんを使うのには理由があった

日本料理などでは、よく魚を調理する際、料理酒やみりんを使うことがあります。有名なところで言うと、魚の下ごしらえをする際、みりんに魚をつけ、加熱するなどがあります。

その理由は、トリメチルアミンは加熱すると飛散しやすい揮発性の高い物質です。
一方、清酒や本みりんに含まれるアルコールには、蒸発する時に他のにおい成分も同時に揮発させる「共沸効果」があります。
清酒や本みりんを加えて調理すると、トリメチルアミン(TMA)の不快なにおいはより除去されやすくなるのです。

料理酒による下ごしらえ
酒による魚の下ごしらえとトリメチルアニン(TMA)の除去

魚にニオイを消すには?

以上、魚のニオイの原因であるトリメチルアミンについて、その保有理由とニオイ対策について述べてきました!

トリメチルアミンは通常の石けんでは落ちなく、石鹸の匂いと混ざり合うことで恐ろしい匂いになってしまいます。

なので、魚をさばいた後やまな板などには、「トリメチルアミン」をなくす釣り用の石けんが必要です!

参考文献

この記事をシェア!