徹底解説:白身魚の正体!なぜ白い身を持つのか

白身魚の身が白い理由は意外と知られていない。その正体は、生態に深く関わる筋肉の声質によるものだった?!マグロは赤身なのに、シーバスは白身その違いは一体?!

なぜ白身魚の身は白いのか?

白身魚の身が白い理由を知るには、赤身魚と比較してすることがもっともよい。赤身魚の代表例はマグロである。赤身のマグロはいわゆる「回遊魚」と呼ばれる魚です。

マグロは、エラに水を贈り続けることで呼吸をするため、泳ぎ続けなければ息ができなくなる。そのため、生きている間ずっと泳ぎ続ける必要がある。人間で例えると永遠にランニングをし続けているような宿命の魚だ。

実際、マグロが1年間で泳ぐ距離は地球1周分とされ、泳ぎ続けれる持久力が必要となる。この持久力のもととなるのが、赤い筋肉色素タンパク質の「ミオグロビン」が多く含まれる赤い筋肉である。ミオグロビンは酸素を取り込んで筋肉に蓄える役目があり、赤身の魚はこの酸素を使って泳ぐためのエネルギーを生み出している。

一方、白身のヒラメは地面にいるため持久力は必要ないが、餌を獲る時逃げる時など、いざという時に瞬時に素早く動く必要がある。そんな瞬発力が求められるヒラメは白筋が多く、その身は白身である。

赤い筋肉が酸素からエネルギーを取り出すのに対して、白い筋肉は、糖などをエネルギーに変換している。これは酸素を使うよりも大きく瞬発的な力を出せるためである。つまり、酸素を運ぶミオグロビンが少なくてもよいため身が白いのである。

白身魚の特徴

白身魚の例としては、タイ、ヒラメ、タラ、スズキ、アナゴ、ハリセンボン、アンコウ、マゴチなどが挙げられます。どの魚もあまり動き回るイメージはないですが、肉食性で獲物を捕食する際、瞬発的に動き回ります。

白身魚の味

白身魚は、淡白な味のため料理の幅はかなり広く活用することが出来ます。もちろん、白身の魚も新鮮なものは、お刺身が一番美味しくいただけます。

スーパーに惣菜ある白身魚のフライって何?

スーパーの惣菜コーナーで大きな身の割に安い「白身魚のフライ」、アジのフライなどは、ちゃんと魚の名前が入っているのに、白身魚のフライってなに?!と思いませんか?

妙に安いし怪しい魚なのかと思いきや、実は白身魚フライに使われている魚の代表がスケトウダラと呼ばれる普通の魚です。スケトウダラと聞くとあまり耳にしないと思いますが、2019年に日本でも15.6万トンも漁獲されており、広く安く流通している魚と言えます。ただ、近年は漁獲量が減っているとも言われています。

意外と知られていないのが「タラコ」です。タラコは、名前を見ると「タラの子」。もしかしたらマダラの卵だと思われているかもしれません。ところが、タラコの親はマダラではなく、スケトウダラなのです。

スケトウダラの外観

白身魚の美味しい食べ方&レシピ

白身魚のレシピとしてはいちばんはなんと言っても「刺身」でしょう。淡白でコリコリした食感の魚が白身魚には多いため、おすすめです。

一方で、堤防などで釣れるスズキなどの白身魚は、周りの環境に染まりやすく、刺身では食べれないことが多いので注意が必要です。

まとめ

本日は普段意識しない赤身魚と白身魚の違いについてまとめてみました!
知ってみるとなるほどと思うものの、意外と知らない人が多かったのではないでしょうか。

本ポータルサイトでは、魚に関する豆知識や釣り場の水中動画をマップ上にまとめたFicyMAPなどを公開しているので、ぜひご覧になってみてくださいね。

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