【海釣り公園関係者必見】よい海釣り公園のうまい集客方法とは?

年々減り続ける釣り人人口、初心者にとってなくてはならない海釣り公園だが、そのうまい集客方法とは?海釣り公園にとって効果的な水中動画マップやAIを用いた釣果予測など、まとめてみた!

海釣り公園はなぜ人気の釣り場なのか?

「海釣り公園」と言えば、貸し竿や餌が販売されており、トイレなどのアクセスが良いことでファミリー層を始めとして初心者から上級者まで訪れ、愛される釣り場となっています。

最近はHPにその日の釣果がアップロードされていることで、海釣り公園に生きたい釣り人が釣果を確認しながら、仕掛けを考え、釣りに向かうということがよくあります。

海釣り公園のHPに掲載されている魚を見れば、どのような魚がつれているのかがよくわかり、ハマチなどが釣れているとなるとコアな釣りファンも訪れます。

良い海釣り公園の条件とは

海釣り公園も維持費がかかる以上、一定の収益が必要になります。その収益を支えているは、ファミリー層コアな釣りファンになります。

夏場などのオンシーズンは初心者を始め、家族で釣りを楽しみたいファミリー層がメイン顧客となりますが、GWや秋などの釣りのオフシーズンはファミリー層の来客は落ち着くため、イカやキスなどの中級者向けの釣り人をいかに獲得できるかがポイントになります。

釣り人にとって求められる釣り場で有り続けるためには、ファミリー層とコア層のそれぞれに取って有益な釣り場である必要があります。

釣り場としての磨き上げをする際には、どちらの層に向けた改善なのかを意識するとよいでしょう。

ファミリー層の新規顧客を上手く獲得する方法

今やSNS時代、特にYoutubeやインスタ、Tiktokなどの動画配信系のSNSは好調に伸びています。

釣り場をアピールする動画を配信しようとしても、釣り動画では釣れているシーンが少なくなり、見所がない単調な動画になりがちな問題や有名人を映さないと閲覧されずらいなどの課題があります。

そこでおすすめしたいのが、釣り場の水中動画です!

実はYoutubeなどでもロングテール再生数を稼ぐ動画コンテンツの一つであり、水中を知る事で釣りに行きたいという欲を煽ることが出来ます!

また、撮影した釣り場に一度行ったことのある人が高確率で閲覧するため、再生数も一定数稼げるコンテンツとして定評があります。

【京都府にある宮津市海洋釣り公園】

上記は株式会社FicyTechnologyのFicyMAPと呼ばれる水中動画マップですが、こちらのマップがあれば、子供が釣れないときに飽きてきても、親子で水中動画のマップを見ながら魚を楽しめるのでいいですね!

海釣り公園は釣り人が育つ場所でもある

海釣り公園で初めて釣りをした人の多くは、サビキ釣りなどを友達と一緒にしたというケースが多いものです。

そこで釣りに興味を持ったのであれば、夏のオンシーズンに釣れる魚だけでなく、春や秋につれる美味しい魚をアピールし、釣り人のアップセルを狙う手もあります。

特にアオリイカなどが釣れる釣り場であれば、魚だけでなくイカも海釣り公園で釣れることをアピールし、釣りを楽しんでもらうのもありかもしれません。

水中の撮影許可の是非は?!

海釣り公園の中には水中動画やYoutuberの撮影において、別途料金を取る場所もあります。

こちら、賛否両論あるものの、宣伝という観点では無料で釣り場が宣伝されるので良い部分もある反面、周囲の人への配慮が必要となるという部分もあります。

海釣り公園の釣りノウハウを釣果から分析できる?

海釣り公園で蓄積された釣果情報を使用して、その釣り場ならではの釣りノウハウをデータ分析からあぶり出す取り組みもされています!

この記事では、千葉県市原市の「市原海釣り公園」にて、イナダが釣れる条件を因果探索と呼ばれるAIの開発手法を発展させた高度な手法で分析しています!

詳細は記事を見てほしいのですが、月齢と呼ばれる潮の満ち引きに関係する値とイナダの釣れる数に実は関係があることが示唆されています。

こういうその場所ごとの釣り場ノウハウをデータからしっかりと導き出して行く取り組みは面白いので広がってほしいなと思います!

最後に告知になりますが、本ポータルサイトでは、魚に関する豆知識や釣り場の水中動画をマップ上にまとめたFicyMAPなどを公開しているので、ぜひご覧になってみてください!

まとめ

本日は、良い海釣り公園の条件について考察してみました!

家族で釣りを楽しめる場所であり、初心者にとっては便利な場所なので、活気のあるままでいてほしいなと思いつつ、コロナもあったので、客足が早く戻ることに期待しています!

最後に告知になりますが、本ポータルサイトでは、魚に関する豆知識や釣り場の水中動画をマップ上にまとめたFicyMAPなどを公開しているので、ぜひご覧になってみてください!

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水中カメラで釣りポイントを探す!?魚のいない場所で時間を無駄にしない新しい釣りスタイルとは?

釣り場で待ち続けたが釣れなかったという事がしばしばありますよね。魚がいない場所に餌を投げても釣れない。では一体どうすれば…

魚のいない場所に餌を投げても釣れない

釣りあるあるで、釣り場について釣り人が一斉に仕掛けを海に垂らしているにも関わらず釣れないことってよくありますよね。

これが潮が動いていなく魚の活性が悪いだけなら問題ないのですが、そもそもその時期魚がそこにいないとなると、もう目も当てられません。

魚ってプランクトンなどの餌を追い求めて移動したり、根魚のようにゴカイなどの餌が安定的に供給される場所でなければ、そもそもいないのです。

なので、釣り人の都合で「ここで釣りをするぜ!」と竿を広げても、そもそも魚がいない場所なら、釣れることはありません。

では、釣れることで有名な釣り場についたときに、どこで釣りをすればよいのかというと、潮目を見つけたりと方法があるにはあるのですが、確実性にかけてしまいます。

本日は、そんなときに使ってみたい「AI搭載の水中カメラ」について紹介します!

釣れないを変える水中カメラ

上記のように

「なんの魚もいないポイントで、餌を垂らすのをやめたい!」

釣れるポイントで釣りをしたい

という悩みを解決するのに有効なのが、「水中カメラ」です!

釣りに水中カメラ?と疑問に思ってしまうことも多いですが、実は釣り用の水中動画を配信するYoutuberもいるぐらいです。

実際の水中動画としてはこんな感じでSNSなどにも投稿されています。釣り場に着いて水中を確認して、釣りをするというのは新しいスタイルの釣りになりそうですね。

これまでなぜ水中カメラが釣りに使われなかったのか

実は、釣り用の水中カメラは以前から存在していたものの、普及してきませんでした。

その理由は「ぱぱっと水中を確認できない」からです。

現在、釣り用の水中カメラには、2種類あり、有線タイプ無線タイプがあります。有線のタイプでは、図のように釣り糸に当たる部分に映像転送用の線が入っており、水中の様子を見ることができるものの、その竿で何かを釣り上げるのが難しいという点であります。

また、別途竿を用意して釣るにしても、水中カメラ専用の竿を持ち歩く必要が出てくるため、邪魔になってしまいます。

【画像 有線の水中カメラ】

持ち運びも楽、釣り場のポイント選びに特化した水中カメラ:FicyCAM

そこで株式会社FicyTechnologyにより開発されているのが、水中カメラ:FicyCAM(2023/5時点ではまだ販売はされていません)になります。

FicyCAMは釣り場についた後に、「魚のいる場所を探すのに特化した水中カメラになります。具体的な使い方としては、いつもの釣りの仕掛けを用意した後に、仕掛けと一緒にFicyCAMを取り付けてやることで、そのポイントの水中がどうなっているかを確認することができます!

【FicyCAMの使い方】

【FicyCAMの使い方】

そこに魚がいたらor魚が集まりそうなら、釣りを開始し、見込みがなさそうであれば、場所を変えるという選択ができるようになります。

【水中を見ると活性が悪いだけのシーバスがいたりも..】

既存の水中カメラとの違い

水中では無線通信ができない。

こちらの商品のように、水中カメラの中には後で確認するタイプもありますが、注意が必要です。こちらのタイプはあくまでも撮影特化型になっており、撮影した動画がSDカードに保存されます。なので、撮影後毎回SDカードを取り外し、スマホ/PCで確認する必要があります。仕掛けに取り付けられるので良さそうに見えますが、動画の確認にかなりの手間がかかってしまいます。

【画像 既存の水中カメラの製品】

このような製品になっているのは、水中では電波での通信ができないことが理由になります。水中では電波が減衰しているため、外部と通信できず、SDカードに保存するor水上に上げてから表示ディスプレイで確認する形式の製品が多くなっています。

FicyCAMは水上に上がったら確認できる

FicyCAMは無線通信型で、水上に上がったら撮影した画像ファイルを自動でスマホに送信してくれます。そのため、SDカードなどから画像を取り出す必要もなく、自身のスマホ上で水中の画像を確認できる仕様になっています。

【画像 FicyCAMより転送された水中画像の一覧】(メーカーフェア京都の展示より引用

GoProより便利!動画の確認の手間を省くAIでの魚検出機能

水中動画を撮影するカメラでは、撮影した動画を全て確認するのが非常に手間となってしまうという問題があります。

例えば、1つのポイントで魚がいるかを確認するのに3分の動画を撮ると3分近く確認に時間がかかってしまいます。よく水中カメラとしてGoProなどが用いられるものの、普及しないのはこの課題があるからともいます!

その問題の解決のためにFicyCAMには、AIでの魚検出機能が備わっている。下の図に示すようにFicyCAMが水中に落とされると、撮影を開始し、魚がいる時のみ、静止画を撮影するようになっています。

この機能により、水上に上がった時の画像の転送量を削減し、すぐに魚がおるかどうかを確認できるのです。ちなみにだが、カメラに魚検出のAIを搭載するのはなかなか難しいとされているがそこにあえて挑んでいるのが面白い点ですね。

【画像 水中で魚がいた時に静止画を撮影】

Maker Faire Kyoto 2023での展示

開発も順調に進んでいてメーカーフェア京都2023でも展示されていました!

まとめ

本日は、釣れない場所で釣りをせずに済む新しい水中カメラ:FicyCAMについて紹介しました!

ショアでの釣りをするとき、水中の状態を全く知らずに釣りをしているのでどうしても待ちぼうけになりがちなのを解決できそうなツールになりそうです!

FicyCAMを通して、どの場所でどんな魚が泳いでいるかがわかるようになれば、釣れた魚の情報だけでなく、泳いでいる魚の情報が手に入るようになるため、もっと釣りが楽しくなりそうですね!

最後に告知になりますが、本ポータルサイトでは、魚に関する豆知識や釣り場の水中動画をマップ上にまとめたFicyMAPなどを公開しているので、ぜひご覧になってみてください!

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AIにより判明!イナダは〇〇のとき釣れている!データから発掘する最新の釣り場のノウハウ

釣果の因果探索

釣り場の地元民が何年も釣りをすることで密かに知られる釣り場のノウハウ。「〇〇なときは釣れねぇべ」や「✕✕な時大物が釣れる」など、本当かどうかわからない噂のようなものだが、本日はその噂を徹底検証。実際の釣果データから隠れた因果関係を導き出す!

データ分析で釣りのノウハウはわかるのか?

こんにちは!FicyTechのデータアナリストです!

本日は、前々から気になっていた釣果データから釣り場のノウハウをデータマイニングで発掘できないかと思っていたのを分析してみたので共有したいと思います!

釣りってショアなら釣れないこともよくあるとは思うんですが、実力だけでなく、魚がそもそもいなかったり、活性が良くなく食いつかなかったりと、環境要素や運要素もあったりだと思います。

でも、「どうにか釣れない理由や釣れる時のパターンを見つけたい!

と思い、データからわかならないか!分かる方法はないのか、と調べているうちに場所特有の面白いノウハウを因果探索系の手法を使うことで、データから見つけ出せる事がわかりました!(具体的には、堤防から狙えある青物:イナダに関する知見です!)

普段データ分析などに馴染みのない人向けに、データ分析の代表的な手法と機械学習、因果探索について少し紹介します!

まず、データ分析とはどういうものかと言うと、多岐にわたりますが、
統計分析やExcelでの集計、AIでの予測や分類など、様々な手法が世の中にあります。

釣り分野では、分野を絞らずとも中々の数のデータ分析などが行われています。

  • 天気や季節などの情報からシーバスが釣れる場所を分析し予測する:ツレダス システム
  • 魚の画像データから、AIを使って魚種を認識する:フィッシュAIアプリ
  • 釣り竿にセンサつきデバイスを取付けることで、釣り竿の動きをAIでリアルタイムに認識するFicyLOG
  • 海釣り公園の上水温や天気からアジの釣果を機械学習で予測:記事

調べてみただけでも、釣りのデータを分析する様々なサービスや事例がありますね。一つ一つは紹介しませんが、釣り業界もデータ分析の裾野が広がっているように感じます。

因果関係から釣り場の現地民ノウハウを発掘

データ分析の手法や事例を先程少し紹介しましたが、本日取り扱う手法は、「因果探索」と呼ばれる手法です。因果探索という技術がどのようなものかを一言にまとめると、

データから”隠れた因果関係”を見つけ出す技術

になります!

ここでいう因果関係とは、「AのときBが起こる」というものです。一般的には「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、それが因果関係になります。

例えば、「釣り場Aでは、アジが釣れやすい(大量に釣れている)のは、早朝の大潮のときである」などです!

因果関係と相関関係の違い

因果関係と似た言葉に「相関関係」があります。

相関関係は「AとBの増減に関連性がある」という事を示しています。例えば、「釣り場への来場客が多いと釣れる魚の数も多くなる」といった関係です。

因果関係は、「AならB:A→B」といった事象AからBへの明確な線が引けるのに対して、相関はなんかこの2つの情報は関係がありそうだよね.というざっくりとした分析になります。

別に、因果でも相関でもどっちでもよくね

と思ってしまいがちですが、この2つは大きな違いがあります。というのも相関に騙されることが多くあるからです。

例えば、「釣り場に訪れる人数」と「マダイの釣れた数」に相関関係があったとします。これは多くの人だ納得のいきそうな関係にはなりますが、「釣り場に訪れる人数が多い→マダイの釣れる数が多い」の因果関係どれだけ成り立つなるのでしょうか?

ケースバイケースにはなるのですが、もしかしたら実は下記の因果関係の方が適切かもしれません。

仮設①釣り場に訪れる人数が多い→マダイ用の仕掛けと餌で釣る人も多い→マダイの釣れる数も多い

「マダイ用の仕掛けと餌で釣る人の数」に関しては、「釣り場に訪れる人数」という要素により大きく増減しますが、それと同時にマダイ用の新鮮な生き餌が手に入るかという要素も、大きな影響を及ぼします。例えば、マダイのよく釣れる海釣り公園にて、いつも売っている生き餌が入手できず、真鯛を釣り上げられなかったという現状が起きた時、仮設①は成り立たなくなってしまいます…

因果関係の例
マダイの釣れた数に隠された因果関係の例

図のように、マダイの釣れた数という情報の裏側には、色々な要素(海水温や気温・潮汐など)があったりします。この要素を因果関係として導き出すのが次章で紹介する因果探索という技術になります。

最後に少し玄人向けの説明をすると、機械学習などでも似たような分析はできますが、機械学習では、少数のパターンは見つけにくいという点や因果の構造を捉えることはできないという点で、手法も分析結果も異なります…

こちらの記事でも、アジの釣果を予想しようとしていますが、精度面でもあまりうまくいっていないことが報告されています(「釣れる日」と「釣れる場所」を機械学習で予測してみる)。

この記事では機械学習の手法を適用して釣果を予想しようとしていますが、モデルを作る手間がかかるため、全ての魚種に対して予測をしておらず、有効な釣り場のノウハウや法則を捉えれていないことがわかります。また、相関分析もしていますが、あまり有用な関係を見つけ出せてもいません..(たまたま関係しているのかどうかもわからないため)

【参考】因果探索手法:LiNGAMとは

ここでは、釣果データに関する因果探索の手法を紹介しますが、つっこむとかなり難解な内容になるので、一旦概要のみとします!

今回の分析で使用する因果探索の手法は、LiNGAMと呼ばれる手法になります。業界的にはかなりメジャーな手法であり、「A→B」という因果関係を構造方程式により表現することで、データの裏側にある因果関係を導き出します。

LiNGAMモデルの概要

分析の概要

ここまで長くなりましたが、今回行った分析に関して紹介します!

今回は、釣り場を絞って釣果のデータから何か面白い地元民の釣り場ノウハウを見つけられないかという観点で「海釣り公園で釣れる魚にはなにか法則はあるのか」という分析をしました!

  • 分析対象の釣り場:市原海釣り公園
  • 釣果のデータ:アジ、マダイ、イナダなど「市原海釣り公園」で釣れる魚
  • 集計期間:2020年1月から2021年9月
  • 集計データ:こちら(Github)
市原海釣り公園の外観
市原海釣り公園の外観

扱うデータに関しては、「市原海釣り公園での1週間後のアジの釣果数を機械学習で予測できるか」という記事で使用したデータを一部拝借させて頂き、分析をしていきました!
(元記事では、有効なノウハウを見つけられていなかったが、因果探索ならどうなるかという観点もあるのでそうしています!)

分析から分かったこと

まずは結果からです!

LiNGAMで分析して見るとこんな形のアウトプットが出てきました!

丸が要素で矢印線が因果の関係を示しています。

LiNGAMの結果

(矢印線はいっぱいあるが)・・・どういうことだ!!!

となってしまいますね。個々から因果探索をした結果を紐解く必要があります(個々からは分析者の集計と考察作業です)

LiNGAMの分析にかけると何らか因果構造を出してくれるんですが、本当に意味のある釣り場のノウハウかはわからないので、集計をかけていって確認する必要があります。

結果1:アナゴ・ギマ・イシモチ・タコの釣果に隠された因果関係

LiNGAMで出力された因果関係

こちら中々謎の因果関係が出ていますね。

「アナゴが釣れている日はギマやイシモチが釣れる数も増え、タコが釣れる数が減る」
という意味になりますが、これは一体どういうことでしょう。

考えてみると、アナゴ狙いで投げ釣りをして釣りをする人が多くなり、その結果、ギマやイシモチも結果的に釣れるという因果関係を示しているように思えます。

「ギマ」という魚に聞き覚えがない人も多いとは思いますが、こちら海底の砂場で釣れる魚で、体がネバネバしていることから釣り人に嫌われている魚になります。ギマを狙って釣るというよりもアナゴを狙う仕掛けで釣れてしまう魚という感じですね。

ギマの外観(出典:PIXTA

タコが減る理由に関しては不明ですが、アナゴが釣れている日は、タコが釣れる数が少ないという集計結果になりました。もしかしたらですが、低層狙いの釣り人の数が一定で、そこでタコを狙うかアナゴを狙うかをどっちにするかで別れてしまったと言うだけかもしれません。

アナゴとタコの1日に釣れた数の関係

結果2:イナダと月齢の関係

イナダと月齢
イナダと月齢

こちらもパット見謎な因果関係が出ています。

まず、月齢ですが、意味としてはこちらになります。

「月齢」は、月の満ち欠けの状態を知るための目安になる数字で、新月から何日経過したかを示す。

新月を0として、翌日が1、翌々日が2、・・・と、1日に1ずつ数を増やしていきます。月齢の数値を見ることによって、月齢が7前後であれば上弦、15前後であれば満月、22前後であれば下弦、30に近い数字であれば次の新月が近い、ということを知ることができます。

月齢=月の満ち欠けであり、月の引力により潮の満ち引きが起こるため、これはなにか大きな発見がありそうです。

月の満ち欠けと潮汐の関係

実際に、月齢とイナダの1日に釣り上げられた数を図にしてみます。

イナダの釣果と月齢の関係

縦軸に月齢、横軸に1日のイナダの釣れた数を示しており、各点が集計期間のある1日のデータになります。(イナダの数が0のところで点が多いのは、全てイナダが釣れなかった日になります)

図を見てみると、「15日より少し後」と「0日より少し後」つまり、満潮から中潮に変わるタイミングでイナダが釣れる数が多くなっていますね。また、下弦の月よりも上弦の月のほうがよく釣れているようにも見えます。

満潮のほうが釣れるのはなんとなく分かっていましたが、なぜか満潮よりも少し遅れたタイミングのほうが釣れていますね。これは市原海釣り公園「市原海釣り公園」が東京湾内にあることや地理的になにか理由があるのかもしれません。

まとめ

本日は、釣果データを用いて因果探索の分析を行うことでなにか有用な知見が得られるかを分析して共有してみました!

データから単に釣りの仕掛けに関する特徴が出てきたりと思っても見ないことが出てきたりと騙されそうになりましたが、イナダと月齢の関係に関しては面白い結果かもしれません!

実際、イナダ以外の魚はそこまで月齢と関係が無かったことを考えると、イナダ特有の関係なのかなとも思ってしまいました。(アジやサバなども月齢に関係するかと思ったのですが、月齢に関係なく釣れるということかもしれません)

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