水中カメラで釣りポイントを探す!?魚のいない場所で時間を無駄にしない新しい釣りスタイルとは?

釣り場で待ち続けたが釣れなかったという事がしばしばありますよね。魚がいない場所に餌を投げても釣れない。では一体どうすれば…

魚のいない場所に餌を投げても釣れない

釣りあるあるで、釣り場について釣り人が一斉に仕掛けを海に垂らしているにも関わらず釣れないことってよくありますよね。

これが潮が動いていなく魚の活性が悪いだけなら問題ないのですが、そもそもその時期魚がそこにいないとなると、もう目も当てられません。

魚ってプランクトンなどの餌を追い求めて移動したり、根魚のようにゴカイなどの餌が安定的に供給される場所でなければ、そもそもいないのです。

なので、釣り人の都合で「ここで釣りをするぜ!」と竿を広げても、そもそも魚がいない場所なら、釣れることはありません。

では、釣れることで有名な釣り場についたときに、どこで釣りをすればよいのかというと、潮目を見つけたりと方法があるにはあるのですが、確実性にかけてしまいます。

本日は、そんなときに使ってみたい「AI搭載の水中カメラ」について紹介します!

釣れないを変える水中カメラ

上記のように

「なんの魚もいないポイントで、餌を垂らすのをやめたい!」

釣れるポイントで釣りをしたい

という悩みを解決するのに有効なのが、「水中カメラ」です!

釣りに水中カメラ?と疑問に思ってしまうことも多いですが、実は釣り用の水中動画を配信するYoutuberもいるぐらいです。

実際の水中動画としてはこんな感じでSNSなどにも投稿されています。釣り場に着いて水中を確認して、釣りをするというのは新しいスタイルの釣りになりそうですね。

これまでなぜ水中カメラが釣りに使われなかったのか

実は、釣り用の水中カメラは以前から存在していたものの、普及してきませんでした。

その理由は「ぱぱっと水中を確認できない」からです。

現在、釣り用の水中カメラには、2種類あり、有線タイプ無線タイプがあります。有線のタイプでは、図のように釣り糸に当たる部分に映像転送用の線が入っており、水中の様子を見ることができるものの、その竿で何かを釣り上げるのが難しいという点であります。

また、別途竿を用意して釣るにしても、水中カメラ専用の竿を持ち歩く必要が出てくるため、邪魔になってしまいます。

【画像 有線の水中カメラ】

持ち運びも楽、釣り場のポイント選びに特化した水中カメラ:FicyCAM

そこで株式会社FicyTechnologyにより開発されているのが、水中カメラ:FicyCAM(2023/5時点ではまだ販売はされていません)になります。

FicyCAMは釣り場についた後に、「魚のいる場所を探すのに特化した水中カメラになります。具体的な使い方としては、いつもの釣りの仕掛けを用意した後に、仕掛けと一緒にFicyCAMを取り付けてやることで、そのポイントの水中がどうなっているかを確認することができます!

【FicyCAMの使い方】

【FicyCAMの使い方】

そこに魚がいたらor魚が集まりそうなら、釣りを開始し、見込みがなさそうであれば、場所を変えるという選択ができるようになります。

【水中を見ると活性が悪いだけのシーバスがいたりも..】

既存の水中カメラとの違い

水中では無線通信ができない。

こちらの商品のように、水中カメラの中には後で確認するタイプもありますが、注意が必要です。こちらのタイプはあくまでも撮影特化型になっており、撮影した動画がSDカードに保存されます。なので、撮影後毎回SDカードを取り外し、スマホ/PCで確認する必要があります。仕掛けに取り付けられるので良さそうに見えますが、動画の確認にかなりの手間がかかってしまいます。

【画像 既存の水中カメラの製品】

このような製品になっているのは、水中では電波での通信ができないことが理由になります。水中では電波が減衰しているため、外部と通信できず、SDカードに保存するor水上に上げてから表示ディスプレイで確認する形式の製品が多くなっています。

FicyCAMは水上に上がったら確認できる

FicyCAMは無線通信型で、水上に上がったら撮影した画像ファイルを自動でスマホに送信してくれます。そのため、SDカードなどから画像を取り出す必要もなく、自身のスマホ上で水中の画像を確認できる仕様になっています。

【画像 FicyCAMより転送された水中画像の一覧】(メーカーフェア京都の展示より引用

GoProより便利!動画の確認の手間を省くAIでの魚検出機能

水中動画を撮影するカメラでは、撮影した動画を全て確認するのが非常に手間となってしまうという問題があります。

例えば、1つのポイントで魚がいるかを確認するのに3分の動画を撮ると3分近く確認に時間がかかってしまいます。よく水中カメラとしてGoProなどが用いられるものの、普及しないのはこの課題があるからともいます!

その問題の解決のためにFicyCAMには、AIでの魚検出機能が備わっている。下の図に示すようにFicyCAMが水中に落とされると、撮影を開始し、魚がいる時のみ、静止画を撮影するようになっています。

この機能により、水上に上がった時の画像の転送量を削減し、すぐに魚がおるかどうかを確認できるのです。ちなみにだが、カメラに魚検出のAIを搭載するのはなかなか難しいとされているがそこにあえて挑んでいるのが面白い点ですね。

【画像 水中で魚がいた時に静止画を撮影】

Maker Faire Kyoto 2023での展示

開発も順調に進んでいてメーカーフェア京都2023でも展示されていました!

まとめ

本日は、釣れない場所で釣りをせずに済む新しい水中カメラ:FicyCAMについて紹介しました!

ショアでの釣りをするとき、水中の状態を全く知らずに釣りをしているのでどうしても待ちぼうけになりがちなのを解決できそうなツールになりそうです!

FicyCAMを通して、どの場所でどんな魚が泳いでいるかがわかるようになれば、釣れた魚の情報だけでなく、泳いでいる魚の情報が手に入るようになるため、もっと釣りが楽しくなりそうですね!

最後に告知になりますが、本ポータルサイトでは、魚に関する豆知識や釣り場の水中動画をマップ上にまとめたFicyMAPなどを公開しているので、ぜひご覧になってみてください!

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タイよりも単価が高いアイナメ!本命でなくても釣れる簡単な狙い方

アイナメ記事のアイキャッチ

アイナメって実は鯛よりも市場価格の高い高級魚!その刺身はコリコリと弾力があり、一般は出回らない美味な味、知る人ぞ知るアイナメの簡単な狙い方とは?

アイナメが高いのはなぜ?!

釣り人なら、海の根魚である「アイナメ」という魚の名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?

根魚であるため、大量に釣り上げることは難しく、メジャーな魚にはなっていないものの、実は、市場の取引価格が2000円から3500円程度(定置網での捕獲はもう少し安い)で取引される高級魚でもあります。

これほど、価格が高くなるのは、根魚であり、捕獲量が少なくなるためとされています。

また、年間通して値動きが少なく、売り場に出されても料亭などに出荷されることが多く、一般のスーパーなどに出回らない魚となっています!

アイナメの外観

アイナメの簡単な狙い方と餌

アイナメを狙う方法は、意外と簡単で、ブラクリおもりや天秤仕掛けで底を狙えば釣り上げれます!

堤防から狙うときはブラクリ、砂浜で狙うときは天秤と覚えておいてください!逆だと根がかりが多発するので、注意が必要です。

エサは、青イソメやゴカイがよく使用されますが、意外と雑食なところもあり、シラサエビやカニなどでも釣り上げられることがあります。

釣る時のポイントとしては、アイナメの食習性を意識することです!

お腹が空いているときは比較的自ら寄ってくるものの、水温が高く動きが鈍いときは、海底の岩場でじっとしているためなかなか釣り上げるのが難しくなります。

なお、アイナメのオスは、産卵期に縄張り意識が強くなる傾向があるため、移動する量は少なくなるもののテリトリーに入ってきたら注目し餌によってきやすくなります

なお、アイナメの産卵期は地域によって差があり、関東以南の比較的に温かい地域では、晩秋~冬、東北や北海道などの寒い地域では早く9~11月とされています。

ちなみにですが、産卵期のオスは鮮やかな黄色の婚姻色となり、縄張りを持ちメスを誘い込んで縄張りの中で産卵させます。そしてメスが産んだ卵が孵化するまでオスが守る習性を持っています。

産卵期のアイナメのオス(体が黄色くなっている)

アイナメの釣れる時期

アイナメの釣れる時期としては、年中釣れるため、比較的サブで狙いに行くものありな魚となっています!サビキ釣りをしながら隣で根魚のアイナメも置き竿で狙うというものよいです。

朝マズメ終わりの日中でも比較的釣り上げられており、青物やシーバス、サビキ釣りで狙らいに行った後に、狙ってみるのも良いです!

アイナメの釣れる時間帯(引用元:アングラーズ

まとめ

本日は、実は意外な高級魚であるアイナメについて紹介した!

釣り人なら一度は狙って釣り上げ、コリコリとした刺し身を食べてみるのも良いかも知れませんね!

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釣り竿にAI(人工知能)を搭載すると、、ボウズで帰ったのも何回目のキャストで青物を釣り上げたのかもバレるってホント?!

世間を賑わす「AI」、バズワードとなってからかなりの時間も立った気がするが、釣り業界ではどのような活用があるのだろうか。本日は、ほとんどの釣り人が知らない、釣り竿にAIを搭載した事例を紹介!

人工知能:AI は、釣り人がどこで何回キャストしたかも把握している?

人工知能、AIと聞いて、まだまだ何かはっきりとしない人も多いだろう。

2020年に映画化された「AI崩壊」で世間でも話題になったが、釣り竿に「AI」を載せると聞いてもピンとこないそこのあなたに、本日は、釣り竿にAIを搭載した驚きの事例を紹介しよう!

本日紹介する釣り業界のAIの活用事例は、釣り竿の角度動きの情報をセンサで計測することで、釣り竿の使用者の行動(キャストしたかや、リールを巻き上げたなど)を把握するAIデバイスFicyLOGである。

なにができるのか、一言でいうと、、
デバイスを釣り竿に取り付けると〜

FicyLOG(引用:独立行政法人 情報処理推進機構 2021年度未踏IT人材発掘・育成事業プロジェクト 成果概要

釣りをしている時の行動がすべて記録される!!!!

動画にある地図は、実際に釣りをしている時に、FicyLOGを取り付けて自動記録された釣行の情報である!

人のアイコンが釣りをしていた場所であり、

右上のアイコン部分に、その時の時刻、その時の行動投げていた、待機、リールを巻き上げた)が表示されている。

ズバリ、上記の情報を見てわかるように、いつ、どこで、何回投げたかのかも、どれぐらい釣れずに待ちぼうけの状態だったのかも、記録もできてしまっている…

磯でずっこけて血だらけになりながらも執念と努力の末に、エギングでアオリイカを釣り上げたあの日も、

落とし込み釣りでひたすら堤防を散策し回ったが一匹もカサゴを釣り上げれずに終わった日も

青物狙いで言ったのにも関わらず、エサの豆アジが釣れずに帰った日も

記録されるわけである。嬉しい反面、苦い思い出もちゃんと記録されるw

どうやってAIは行動を把握しているのか?

上記のFicyLOG、釣り竿に取り付けるだけで、釣り人の行動を記録できるようになっているがどのような仕組みで動いているのだろうか

よくよく調べてみると、こちら論文にも詳しく乗っていた。仕組みとしては、FicyLOGの装置の中に、加速度センサと呼ばれる動きを測定するセンサと、ジャイロセンサと呼ばれる竿の角度を測定する装置が組み込まれている。その情報を使って、AIが釣り人のその時刻の行動を予測する仕組みのようだ!

この技術は「行動認識」呼ばれる技術であり、AppleWatchなどのスマートウォッチでランニングを検知する技術と同じカテゴリのものとなっている。

行動認識のイラスト(論文より引用)

FicyLOGのスペック情報を見てみると、行動を把握するための情報をデバイスで測定し、そのデバイス上で、AIの推論を行っているようなので、「エッジコンピューティング」の一種であるとも言える。釣り業界にこんな無駄に高度なテクノロジーが活用されていると思うと感慨深い..(笑)

AIにより、釣れる場所もわかるようになる!?

実は、釣れる場所もAIにより、特定されるようになりつつある。

株式会社MarkSystemTechnoのツレダスでは、シーバスの釣果情報と天候、気温、ポイントなどの情報をAIに学習させることで、釣れる場所を予想している!

シーバスの釣れる場所予測(ツレダスHPより引用)

ツレダスのすごいところは、これらの予測を行う機械学習システムをBigqueryやKibanaといったサービスを利用し、複合的に可視化まで未いびいていることだ。筆者の得意分野でもある少しシステム開発よりな話になってしまうが、なかなかデータを処理していくフローを見ているとデータのクリーニングなどに格闘した努力がひしひしと伝わってきた..

まとめ

本日は、釣りとAIの事例を2つほど紹介した!

アングラーズなどの釣りSNSが世の中に普及しているが、AIを使った最新技術もどんどん育っており、今後の釣り業界への適応動向に目が話せない!

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川や海での魚の大量死、その原因となる溶存酸素とは?人間には有毒?

ニュースでときたま河川で大量の魚が死んでいることを目撃することもあるのではないだろうか。そのたびに聞く”溶存酸素”とは一体何なのか。そもそもなぜ魚が死ぬのだろうか?

溶存酸素とは

ニュースでも時折よく聞く溶存酸素とは、何なのだろうか。

その答えは、「水中に溶けている酸素の量」のことです。この酸素の解ける量のことを酸素溶解度といい、水の状態(水温、気圧、塩分等など)により異なります。特に水温が上がると水中の酸素の溶解量は少なくなります。なので、端的に言えば、水温が高ければ魚が窒息死しやすくなるということです。

ここで意外なのが、水温が高くなり、酸素溶解度が小さくなると、同時に光合成の原料となる二酸化炭素の溶解度も低下してしまいます。つまり、光合成が行われる速度が落ちるため、水中の溶存酸素濃度は低下します。

また、水温の上昇により、水中に生息する微生物(特に有機物をエサとする動物プランクトン細菌など)の活動が活発化し、微生物の発生に伴う呼吸活動や分解活動による酸素消費がおおきくなります。これにより、より、水中の酸素の量は少なくなってしまうということです。

ちなみにですが、水中の酸素の量によってどの程度魚の活きが変わるかを以下の表にまとめてみました!

溶存酸素量/水量魚の状態
10ml/リットルMAXハイテンション
7ml/リットル高活性状態 ウハウハ!
5ml/リットル水中の生物 イケイケ!!
2.5ml/リットル貧酸素状態 かなりげっそり
2.0ml/リットル魚類死滅
1.0ml/リットル貝類死滅
0.5ml/リットル即刻、窒息死レベル
溶損酸素と水中の生物の活性度の概要

ちなみに、シーバスがよく釣れるエリアは溶存酸素濃度は6.0 ml / l を超えているエリアともいわれています!下図は東京湾の12/7の溶存酸素の分布図です。冬場は水温が低いため酸素も溶けやすく夏場に比べて多い状態になっています。

東京湾の溶存酸素量(出典:東京湾貧酸素水塊分布予測システム)

東京湾であれば、こちらから最新の溶存酸素の推定結果がわかります!

プランクトンは魚の餌となるが時に窒息死を招く:赤潮

これまで、釣り人にとって良い釣果を上げるために必須である、魚の餌となるプランクトンの発生場所を見つける重要性を説いてきた。

しかし、プランクトンには、2種類存在するのはご存知だろうか

動物プランクトンと植物プランクトンである。動物プランクトンは、工場排水などの有機物の多く溶け込んだ水で発生し、呼吸により、水中の酸素を消費する。

一方で、植物プランクトンは、中学の理科でも習ったミドリムシなどである。こちらは、太陽光がある場合に、光合成により酸素を生み出す(なお、太陽光がなければ呼吸をするので酸素を消費する)。

なお、雨や工場排水の大量排出により、ときとして、植物・動物プランクトンの大量発生が起きる。いわゆる赤潮という現象であるが、赤いものは、植物プランクトンである。

植物プランクトンであれば光合成が起きるのでは?

と思いがちだが、赤潮状態で死んだプランクトンが大量に海底に沈降し分解されると、底層近くの酸素が少なくなってしまい、貝や根魚などがしんでしまうのである(分解に酸素が使われるため)。

赤潮の例

ちなみにだが、元々湖や海の底は酸素が少ない。これは、水深が深いほど太陽光が届きにくくなるためである。そこで重要となるのが、対流などによる水の動きである。よく潮が動いていないと魚が釣れないというが、このような背景もあるのである。

人間にしてみれば、冬場換気が悪い教室で授業を受けていると、眠くなるのと一緒で、魚も活性が悪くなり、エサへの興味がなくなってしまうのである。

溶存酸素が多く魚の活性が良くなる場所はどこ?

これまで述べてきたように、酸素が薄い場所では魚がいてもエサに興味を示さない。

それでは逆に、魚の活性が良くなる溶存酸素の多い場所はどこなのだろうか?

サラシの泡立ちがよいところ

磯やテトラポット、防波堤の支柱に波が打ちつけられることによって起きる「サラシ」は、水中に酸素を溶け込ませてくれます。

なぜなら、波が複雑にぶつかった時に水中に気泡が大量に送り込まれ、その酸素が溶け込むからです。そのため、サラシが起きているポイント周辺には魚が集まりやすい傾向にあります。

サラシの発生する場所

滝、水の落ち込みが大きい所

滝や水の落ち込みがある場所もどうように、空気が水中に落とし込まれるため、溶存酸素が高くなる傾向があります。また、これらの場所では、上からエサとなる虫などが落ちてくる可能性もあるため、魚が集まりやすい傾向があるので、一石二鳥ですね!

水の落ち込みの例(出典:Photolibrary)

溶存酸素を測定システムってどんなの?

この溶存酸素を測定するには、専用のセンサーが必要なのですが、海につけていると貝や藻などが付着し、測定精度が落ちてしまうという問題があります。

そのような課題に挑戦し、海洋のIoTセンシングを行っている株式会社MizLlinxという会社もあります。こちらの海洋観測システム MizLinx Monitorでは、溶存酸素などの指標を測定し、水産業の生産性向上などにつなげる事業を展開しています。

MizLinx Monitorの外観(出典:MizLinx HP

まとめ

本日は、ニュースなどでも時折取り上げられる魚の大量死の原因となる溶存酸素について、紹介しました!

個人的には、現在自治体の提供している溶存酸素の推定量は、かなりあいまいなので、海洋センシングのシステムにより収集されたデータを使ってより精度良く、細かくわかるようになればと思っています!

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白波が立った時のサーフ釣り、絶対撤退しないといけない理由:ベスト3

砂浜での釣りを楽しみに、サーフの釣り場についたものの、いつもより、波が長く白波が立っている…
海の動きも大きいし、大物が釣れるかもと淡い期待を持って釣りを始める前に読んでおきたい、釣りプロの海状態判断とその裏側とは

サーフでの釣り、撤退の見極めポイント

サーフで釣り場についたとき、釣りを始めるぞと意気込む気持ちを抑えて、確認しなければならないポイントがいくつかあります。

実のところ、サーフでの釣りは風、波、ウネリの影響をまともに受けるために、他の釣りよりも条件による制約が厳しい釣りと言えます。行ったことのない釣り場であれば、事前の見極めが難しいのも事実、撤退しづらい気持ちも勝ってしまいます。

また、初めての釣り場だと、波が多少強くても「こんなもんだろ」と釣りを始めてしまいますが、それは「大きな落とし穴」貴重な休日を無駄にしてしまいます。

それえは、まず、撤退を見極めるポイントを紹介します!

長い白波が立っている

白波が立つという事は海が荒れている見極めのポイントとなります。

このような場合、浅瀬にいる小魚(ベイト)は打ち上げられるのを恐れて、深さのある沖の方に逃げてしまいます。よって、ベイトを狙うシーバスやヒラメ,青物なども沖に滞在しサーフで狙えるポイントまで降りてこない事になります。

そもそも白波が立つ原因としては、日本海事協会によると、強い風により、波が勢いよく高く盛り上がる際に水の塊が小さな粒に分かれ、それが海面に打ち付けられることで泡立つとされています※1

海底の起伏がなだらかな時の波
海底に急なカケアガリがある時の波

左の図のように、起伏がなだらかになっている海水浴場などの砂浜では、波が高く上がることも少なく、一定のペースでザザーっと波が押し寄せてきます。このようなサーフの場合、小魚も安心して餌となるプランクトンを探しにサーフの浅瀬にまでやってくるため、青物なども比較的狙いやすくなります。

一方で、急なカケアガリなどがあり、風が強く吹く日であれば、波が高く上がり白波が生まれます。このような場合、小魚は砂場に打ち上げられるのを恐れて少し深い沖に出てしまい、なかなか魚を狙うことができなくなります。

また、波が強くなるに従い、ジギングなどでは、キャストしても波に浮かされ、あたりがわからなくなってしまうというデメリットもあります。これらの事から、波が高く上がっている時は撤退すべきと言えるでしょう。

波の間隔が一定でない

波が一定でないというもの見極めのポイントとなります。

こちら、サーフでの釣りにおいて、波の間隔が一定でない場合, 直近の台風などで海底に土砂が流れ込んだ影響などにより、海底の状況が悪くなっている可能性があります。

下の図のように、起伏が一定の場合、砂浜に打ち上がってくる波も穏やかに一定間隔で押し寄せてきます。このような場合、ベイトとなる小魚も比較的サーフで狙えるポイントまで降りてきやすくなります。

起伏が一定間隔となっている時の波の発生図
起伏が不規則にあり、波が不規則になるときの図

一方で、海底の状況が一定でない場合、起伏によって波が不規則に発生し、それにより打ち上がってきた波戻る波ぶつかり合い、非常に不規則な間隔の波になります。

普段は穏やかな海水浴場でも、台風後の荒れた時や風が強いときには、このような形になってしまうこともあります。また、もともと、砂場と岩場が混ざりあった場所では比較的このような減少が起こりやすいと言えます。

このような釣り場では、ジギングでも波が不規則に発生し、上方向の波の持ち上がりにより不規則な浮力が発生するため、アタリを感じるのが非常に困難となってしまいます。

これは釣れそうな感覚があるものの、全く釣れないわけですね…

このような場合は場所を変えてトライするほうが良いと言えるでしょう。特にサーフの場合、近くに別の海水浴場などがある可能性も高く、別の場所では波が穏やかだったということもしばしばあるので..

まとめ

以上、サーフでの釣りの波の状態の見極め方について、述べてきました。

慣れると怠りがちですが、サーフでの釣りの場合、波の状態を冷静に見極めて駄目な時は場所を変えるという選択をとらないとボウズになってしまう可能性が非常に高いので気をつけたいところですね。

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根がかりするかは事前にわかる!海底を知るためのレーザー測定から水中動画マップまで一挙紹介

根がかり_アイキャッチ

ルアー釣りや胴突き、サビキ釣りをする人なら、よく起こる根がかり。水中は見えないから仕方ないと思っていませんか?
そんな常識を覆す根がかり対策(最新の外し方)のサービスを紹介するのでご覧あれ!

根がかりとは

まずはじめに、根がかりとは、どういったものかというとルアーや仕掛け針が海底の障害物に引っかかってしまうことです。

本日は、釣り人ならだれしもが嫌がる「根がかり」に対する最新技術を用いた対策法を3つ紹介します!

根がかりのイメージ

レーザー測定で海底の深度分かるマップを提供!釣ドコ

根がかりする場所はドコなのかという問に答えるのが、アジア航測株式会社が提供する「釣りドコ」というサービスです。

こちらは、図のように海底の状態深度)が分かるマップとなっています。

釣ドコの提供する海底の状態がわかる深度マップ(釣りドコサイトより引用)

この深度マップ、実際にドローンを飛ばして海面に向けてレーザーを照射し、その反射から海底の状態を測定しているのです!

アジア航測株式会社の提供する海底の深度の測定手法

こちらのマップは、釣ドコのサイトで確認でき、3Dマップも月額300円で閲覧することができます!

水中を見て根がかりするかを確認!水中動画マップ

根がかり対策も兼ねて、Youtubeによく挙げられている水中動画を見てみたものの、釣り場に着くと実際どこで撮られたのか分からない...

今いる釣り場のポイント(の真下)の水中がどうなっているかわからないという課題があると思います。

そんな時に使いたいのが、株式会社FicyTechnologyから提供されている水中動画マップFicyMAPです!

本サイトの釣り場紹介記事でも使用させておりますが、釣り場の端からから端までを5m間隔でGoProを水中に落とし、その水中の状態を確認できるようにマップ上に水中動画をまとめたものになります!

こちらは、本ブログにもある神奈川県の花暮岸壁の釣り場のFicyMAPになります(詳しくはこちら

アイコンをクリックして水中をチェック!(FicyTechnologyより提供)

このマップを見ると、根がかりがしそうな場所がわかるだけでなく、海底の隆起や岩礁などを把握できるので、是非一度使用してみてはいかがでしょうか!(ちなみに現在無料で東京の釣り場が公開されています)

ちなみに、アオリイカも上記のFicyMAPにうつっていましたw
防波堤にもアオリイカはいるんですね;;

水中を泳ぐアオリイカの群れ
水中を泳ぐアオリイカの群れ

FicyMAPは、Web公開が一般的なので、もし気になれば、「釣り場+FicyMAP」で検索してみるもいいですね!

もしなくてもYoutubeに水中動画を投稿している人がいれば、FicyMAPでも公開をお願いしてみるとよいかもです!

ルアーを根がかり救出するルアーキャッチャー(根がかり回収機)とは

高価なジグルアーを根がかりでロストして悲しい思いをした人は多くいますよね。

筆者も根がかりのしやすいポイントでダイソールアーを一日で10個消費した経験があります..笑

そんな時に知りたかったアイテムがこちら

ダイワから提供されているルアーキャッチャー!

こちらどういうものかと言うと、根がかりした際にこのアイテムを糸に取り付けて海底に落とし、ルアーのもとまで届いたら、ルアーキャッチャー側の太い糸を引っ張ります。

するとルアーキャッチャーがルアーを巻き取り、太い糸をひっぱることで根がかりから脱出できるという仕組みになっています!

まとめ

本日は、根がかり対策方法として、レーザー測定により深度分かるマップ:釣ドコ、水中の映像が釣りスポットごとにわかる水中動画マップ:FicyMAP、ダイワの根がかりした時に使いたいルアーキャッチャーを紹介しました!

釣りをしていたらときたま経験する根がかり、どのサービスもとっても魅力的なので、根がかりする前やした際に一度は使ってみたいサービスですね!

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