「せっかく釣った魚、家に帰ったら鮮度が落ちていた…」そんな経験ありませんか? 釣った魚の鮮度を保つのは至難の業。 しかし、最新のテクノロジーを使えば、鮮度をその場で判定できるんです! 今回は、IEEEで紹介されたAI搭載の「電子鼻」が、あなたの釣果をランクアップさせるかもしれません。
目次
釣った魚の鮮度、気にしていますか?
あなたは、釣った魚をどのようにして持ち帰っていますか?
氷を入れたクーラーボックス? それとも、海水を入れたバケツ? 実は、魚の鮮度は、釣り上げた瞬間から刻一刻と変化していくんです。
新鮮な魚は、身がプリプリとしていて、透明感のある美しい色をしています。そして、何よりも美味しい!
しかし、鮮度が落ちていくと、身が柔らかくなり、色が濁り、生臭さも増してしまいます。せっかく釣った魚、美味しく食べたいですよね?
鮮度が低下すると、食中毒のリスクも高まります。 特に、ヒスタミン食中毒は、鮮度の落ちた魚を食べることで引き起こされる可能性があります。 釣った魚を安全に食べるためにも、鮮度管理は非常に重要です。
では、どうやって鮮度を判定すれば良いのでしょうか?
従来の方法では、微生物の数を調べる検査が必要でしたが、これは時間も費用もかかるのが難点でした。 しかし、最新のテクノロジーを使えば、もっと手軽に鮮度を判定できるんです!
AI搭載「電子鼻」ってどんなもの?
今回はIEEEで論文として掲載されているAI搭載の「電子鼻」(e-nose)について紹介します。電子鼻は、魚の鮮度を判定する画期的な装置です(論文)。 人間が鼻で匂いを感じるように、電子鼻はガスセンサーを使って魚の匂いを検知します。
そして、AIがそのデータを分析することで、鮮度を判定したり、微生物の量を予測したりできるのです。
電子鼻は、人間の鼻よりもはるかに多くの種類の匂い物質を検知できます。 また、魚種ごとの鮮度の違いも学習できるため、さまざまな種類の魚に対応可能です。
論文により紹介れている電子鼻(e-nose)の外観
電子鼻は釣りの強い味方!
釣り人にとって、電子鼻はまさに夢のような装置です。 釣った魚の鮮度を、その場で判定できるようになるからです。 そして、どのぐらい時間が経てば、どのぐらいの鮮度になるかも将来的にはわかるようになるかもしれません!
これがあれば、鮮度が落ちた魚を持ち帰ってがっかりする…なんてこともなくなります。
電子鼻は、魚種ごとの鮮度基準を学習しているので、釣った魚の種類に合わせて正確な判定が可能です。 また、将来的には、鮮度を保つためのアドバイスもしてくれるようになるかもしれません。 例えば、「この魚はあと2時間以内なら刺身で食べられるよ!」といった具合に。
電子鼻の嗅覚センサー
電子鼻には、人間の鼻の嗅覚受容体に相当するガスセンサーアレイが搭載されています。
研究で使用されたガスセンサーは、それぞれ異なるガスに反応するように設計されており、その組み合わせによって、より広範囲の匂い物質を検知できるようになっています。
MQ136 | 二酸化硫黄、アルコール、煙 |
MQ137 | アンモニア、硫化物、ベンゼン蒸気 |
MQ5 | LPG、天然ガス、都市ガス |
MQ8 | 水素 |
ガスセンサの外観(MQ136:スイッチサイエンスより引用)
電子鼻で釣果をランクアップ!
電子鼻を使えば、あなたの釣果はさらにランクアップすること間違いなし! 鮮度抜群の魚を持ち帰れば、食卓が一気に豪華になります。 刺身、焼き魚、煮魚…どんな料理も、最高の味で楽しめます。
釣った魚を美味しく食べることは、釣り人の醍醐味の一つ。 電子鼻は、その喜びをさらに大きくしてくれるでしょう。
また、鮮度が良い魚は、写真映えも抜群! SNSでみんなに自慢したくなるような釣果になるはずです。
まとめ
AI搭載の電子鼻は、鮮度判定にかかる時間とコストを大幅に削減し、食品業界に革命をもたらしています。 この技術が釣り業界にも普及すれば、釣りがもっと楽しく、もっと美味しくなるでしょう。
もしかしたら、将来的には、釣り人同士で釣った魚の鮮度情報を共有できるようになるかもしれません。 釣った魚をみんなで美味しく食べる…そんな未来が、すぐそこまで来ているのかもしれません。
東京都の釣り場をめぐって水中の撮影をし、水中からの釣れる釣れないの現実が見えてきた人。
最近は、釣りの現実空間とサイバー空間を繋ぐ IT テクノロジーを活用したサービス:Ficy の開発をしています。
釣りx IT で色々しているのでもし興味があれば、ご気軽にお声かけください!